これが一番大きい誤解なのではないでしょうか?北極の氷は小さくなっていることが観測されています。これがどういうことを表しているのかというと、北極海に浮かんでいる氷が解けると、その氷は全て水になってしまう、ということです。・・・大変だ!氷が融けると水になる!これは子供でも知っていますから、その分、海水が増加、すなわち海水面が上昇してしまう・・・というわけです。しかし、これには大きな間違いがあります。
実は、北極というのは、海の上に浮かんでいる大きな大きな氷のことをいいます。ここで大切なのは、「海の上に浮かんでいる」という部分です。試してみるとすぐにわかると思いますが、コップに満タンの水をいれ、その上に氷を浮かべます。その氷が融けてしまうと、その分だけ水がコップからこぼれるかどうか、というと、こぼれません。これが有名な「アルキメデスの原理」です。海水面に浮いている氷は融ける時、体積としてはちょうど全部なくなる計算になるわけです。つまり、北極の氷が全部融けるとすると、今すでに氷として海に沈んでいる部分の体積に等しくなり、液体の水としては体積が増えも減りもしません。したがって、北極の氷が解けても、別に海水面が上昇することはないわけです。
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