酸性雨は、森林を枯らしてしまいます。とはいっても、雨が酸性を帯びており、直接溶かしてしまう、というわけではありません。土壌には様々な物質が含まれており、多少の酸性雨であれば中和してしまう、ということがわかっています。つまり、自然には本来酸の中和能力が備わっている、ということです。たしかに、通常の雨でさえ、若干酸性なのですから、中和する能力がないと、自然は人間活動に関係なく、酸性化していくはずですが、実際にはそうなりません。しかし、継続的に酸性雨が降り注げば、自然本来の中和能力を超えてしまい、土壌には中和能力がなくなってしまいます。土壌が酸性化しますと、土がやせてしまいますし、土壌い含まれている有害な金属が溶け出し、植物の根に悪影響を与えます。土壌微生物も死滅してゆき、こうして、森林は生態系の崩壊をまねいてゆきます。このようにして、森林はかれてゆくのです。
ドイツでは森林面積の50%が被害を受けたといわれる「黒い森」の話は有名です。そのほか、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、中国などでも酸性雨による被害が報告されています。
環境問題 を知る All Rights Reserved. 2007 lastupdate:08/08/24