富栄養化というのは、水中の肥料分(窒素化合物やリンなど)の濃度が上昇することで、富栄養化の要因は下水・農牧業・工業廃水、石っけんに含まれているリンなどが原因で、水中の栄養塩濃度が増加してしまうことをいいます。
富栄養化が進行した水域では、肥料分や栄養塩が豊富に存在する為、日光の当たる水面付近では光合成に伴う一次生産が増大し、特定の植物プランクトンが急激に増殖してしまいます。さらに、それを捕食する動物性のプランクトンも異常に増えてしまいます。これらのプランクトンが異常繁殖することにより、水面にプランクトンの膜ができます。それぞれ、繁殖するプランクトンにより、色が異なっており、赤色のものを赤潮、青色のものをアオコ、などとよんだりします。
ところで、お昼の間は植物プランクトンが活発に光合成をおこなっているため、水中の酸素濃度(溶存酸素量)は十分なのですが、夜間になると光合成が停止しますので、植物プランクトンは酸素を作れません。一方、生物の呼吸は夜間も行われていますので、酸素の消費が増えて水中が酸欠状態となってしまいます。溶存酸素量が低下することにより、魚類をはじめとする水生動物は生息できなくなり、生物の多様性が失われることにつながります。赤潮などが起きている水域では、魚類、藻類の死滅のほか、カビ、どぶの匂いなどの悪臭の原因ともなります。
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